キルケは[太陽の神]ヘリオスの娘で魔法に詳しい美しい半神の女神でした。 そして、その歌声と美しさで男性を虜にしました。 しかしキルケはそういった男性たちに飽きると捨てるのではなく各々を狼やライオンや豚などの姿に変えてペットとして飼っていました。 オデュッセウスら一行はトロイア戦争後に故郷に帰る途中でキルケの島に着きます。 キルケはオデュッセウスの乗組員にも魔法の毒入りのご馳走を振舞ました。 キルケは持っている杖で1人ずつ触れると一同は豚になってしまったのです。 キルケの目的はオデュッセウスでした。 オデュッセウスは仲間を救う為にやって来るとヘルメス神から貰っていた魔法消しのおかげでキルケの魔法は効きませんでした。 オデュッセウスはキルケに仲間を元の姿に戻すよう命じます。 そして彼女を支配しますが彼も又、キルケの魅力の虜となり3年間キルケの島に留まりました。 キルケはオデュッセウスの旅立ちの時にセイレン達への警告と海を無事に航海していく方法を教えます。 セイレンは半身女性で半身が鳥(後に魚)の翼を持つ海の三姉妹のニンフで美しい歌声で船乗り達を魅了して船を岩に衝突させたり、水中へと溺れさせたりしていました。 オデュセウスは仲間の水夫たちの耳に蝋を詰めて歌声が聞こえないように指示します。 そして自らは身体をマストに縛り付けたました。 オデュッセウスはセイレンたちの美しい姿と歌声が聞こえるとたまらなくなります。 オデュセウスはマストを引き抜いて海に飛び込んでしまいそうになりました。 幸い仲間が彼を押さえ付けてくれた事で無事にその海域を通過する事が出来ました。 因みにセイレンは[サイレン]の語源です。 【漁師とセイレン】 そして漁師だったグラウコスは偶然に魚を蘇らせる薬草を発見しました。 その草を舐めてみると無性に水が恋しくなって海に飛び込んでしまいました。 それは[海の神]ポセイドンの仕業でした。 ポセイドンの配下の魚たちを繁栄させる為にグラウコスを海にさらったのでした。 ポセイドンはグラウコスを海の神の末席に加え不死のものとしました。 そしてキルケはグラウコスに惹かれて思いを寄せていきます。 当のグラウコスはニンフのスキュレに恋をしていました。 スキュレはグラウコスの告白を聞いても逃げてしまいます。 どうしたら良いのかと魔女キルケの元を訪ねました。 グラウコスが好きだったキルケは怒り出して、あらゆる毒草を取り魔法を架けて混ぜ合わせました。 キルケはその毒の液体を持ってスキュラの住むシチリアの海岸へ行きました。 キルケは毒の液体をまじないを唱えながら入り江に流し込みました。 何も知らないスキュラが海岸へ来て水浴びを始めます。 するとスキュラの上半身は美しいニンフの姿のままで、下半身は六匹の飢えた犬の容姿に変わり船が近くを通ると船乗りを食べてしまう怪物になってしまったのです。 オデュッセウスがこの海岸を通った時にスキュラに遭遇しました。 オデュッセウスは丸ごと船失うよりは・・・と考えて6人の船員がスキュラの犠牲となりました。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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