星座の短編神話


V《デウカリオンとピュラ》
人間は5つの時代を経て来たと伝えられています。

c最初は神々のような生活を送る[黄金の種族]

c次に[銀の種族]

cゼウスが治めた[青銅の種族]
この一族は戦闘好きで残酷だったのでゼウスは嘆き、どうにも救いようがない彼らを滅ぼそうと画策しました。

ある日ゼウスは青銅の人間を抹殺する為に大洪水を起こします。
雷鳴と共に神々の怒りを示す大雨が世界を襲いました。
家々も木々も水没して人間達は高みに逃げる前に溺死しました。

しかし、この大洪水から逃れた人間夫婦がいました。

e人間を作り出したプロメテウスの息子デウカリオン
eパンドラの娘ピュラ

デウカリオンは予言力を持った父プロメテウスから、予め大洪水がある事を知らされていたので大きな箱舟を作って脱出の準備をしていたのです。

夫婦2人は九日九夜の間、嵐の中を彷徨いパルナッソス山の頂きに着きました。

山腹にはゼウスの2度目の妻だった[掟の女神]テミスの神殿があった。
2人は神の加護に感謝すると共に世界に人間が2人っきりになってしまった寂しさを切々と訴えました。

余りに荒涼としてしまった大地を見て、女神テミスは2人に同情して新しい人間を創る知恵を授けます。

「オマエ達の母の骨を歩きながら大地に投げよ」

女神テミスは神託を下して姿を消しました。

ピュラは女神の神託を受けて母パンドラの骨を投げ捨てる親不孝な事は出来ないと嘆きました。

夫デウカリオンは幾らか賢明でした。
母の骨とは[母なる大地]に転がる石だと思い妻を励まし説得します。

こうして2人は歩きながら石を拾って背後に投げました。

夫デウカリオンが投げた石は男になり、妻ピュラが投げた石は女になりました。
こうして地上にまた人間達が溢れるようになりました。

そして夫デウカリオンと妻ピュラ夫婦の間にも子供が生まれました。
その中のT人「ヘレン」がギリシャ人の祖となったと言われています。

V《主人を待つ小犬》
ある日、鹿狩りの名人アクタイオンが狩に出た時に偶然に女神アルテミスが森の泉で水浴びをしているのを見てしまいました。
これを知ったアルテミスは酷く怒りアクタイオンを鹿に変えてしまいました。

アクタイオンは頭に角が生えて全身が茶色の毛皮で覆われた自分の姿を嘆き川に飛び込み帰らぬ人となりました。
この時、お供をしていた小犬は何日も何日も川岸にたたずみ主人を待ちます。
やがて小犬は星になり天の川の岸辺で輝き始めたと伝えられます。
c三等星のゴメイザ
(涙ぐむ目の意)
は小犬の顔に当たり、この星は溢れる涙がキラッと光っている様に見えて悲しげな小犬の姿が夜空に浮かぶ事から付けられました。

V《シリウスの伝説》
紀元前2千年、古代エジプトの民は日の出直前に東の空に大犬座のシリウスが輝く季節になるとナイル川の水が増し氾濫して洪水が起る事を知りました。

この洪水は土地の土を肥やし農作物を作るにはなくてはならない洪水です。
そして、これが365日毎に繰り返される事も知り現在の暦の元となりシリウスは人々から[ナイルの星]と呼ばれるようになりました。

また青白く輝く全天で最も明るい恒星のため世界で色々な名前が付けられています。
eヨーロッパ
(ドッグスター)
e中国(天狼)
e日本(大星&青星)

cギリシャ神話では英雄アクタイオンが連れていた犬
c(月の女神)アルテミスの従者プロクリスの連れた犬

一番有名なのが猟師オリオンの猟犬が一般的です。
それは夜空に主人オリオンに従う様に前足を上げてオリオンの足下に輝いているからとされているからです。

V《ウサギ座と鳩座》
オリオンの足元を逃げまどうウサギは、大犬に追い掛け廻されているウサギの姿とも云われてます。
また荒々しいオリオンの心を静めようとして大神ゼウスが天に上げたとも言われています。

隣の鳩座は旧約聖書「ノアの方舟」に登場する鳩です。
地上が悪と戦いに満ちて神の怒りの為に40日間も雨が降り続き、大洪水が起きノアが神に命令され造った方舟に乗った生き物だけが助かりました。
1年以上も続いた洪水も次第に収まり、その時ノアが様子を見る為に放った鳩がこの星座です。
鳩がくわえているオリーブの若葉は地上に草木の命が甦っている事を表わしています。

V《大熊座と小熊座》
大神ゼウスと月の女神アルテミスの侍女で美しい森の妖精ニンフの1人カリストとの間に息子のアルカスが生まれました。
しかしゼウスの正妻ヘラはカリストの存在を知りカリストに呪いを掛けて熊の姿に変えてしまいました。

それから約20年後、狩人に成長したアルカスはある日、狩に出掛け時に熊に変えられたカリストに出会いました。
アルカスは、この熊を自分の母とも知らずに仕とめようとしています。
天上から見ていたゼウスは、この様子を見るに忍びなくアルカスに母殺しの大罪を犯させまいとアルカスもまた熊にして天に上げて星座にしました。
それでもヘラの怒りは納まらず、大熊と小熊はいつも北極星を周回し地平線の下に降りて休む事が永遠に出来ないのだと言います。
これが大熊座と小熊座と言われアルカスの連れていた猟犬たちが(猟犬座)になりました。

V《コップ座の伝説》
神話では酒の神ディオニソスの杯。
アポロンやノアの方舟のノアの杯とも言われています。
古代エジプトではコップ座が東の空から昇って来る頃になると満々と水をたたえていたナイル川が間もなく引き始める時期に当たおりシリウスと共に昔から注目されていました。

V《天馬ペガサス》
風より速く空を駆け抜けて疲れる事を知らない翼を持った馬が天馬ペガサスです。
ペガサスはペルセウスに退治されたメドゥサの首から流れ落ちた血から生まれれて直ぐにオリンポスに行き、大神ゼウスの雷薙を運ぶ役目をするようになりました。
彼のひずめで岩を一撃するとヒッポクローネの泉が湧き出たと言われ各地にあると言われます。
またペガスス座の隣の小馬座はペガススの弟のケレリスと言う名が付いています。

V《音楽の名人アリオン》
アリオンが船旅の途中で命を狙われた時にリュート[ギターに似た楽器]を弾き歌を唄うと舟の周りにイルカの群れが集まりました。
その中の一匹のイルカの背中に乗ったアリオンは無事海岸に着けました。
その時のイルカがイルカ座です。

V《馬車を発明したアテネ王》
アテネの王エリクトニウスは片足が不自由だったので補う為に4頭引きの馬車を発明して勇敢に戦いをしました。
その功績を称え大神ゼウスが星座に上げたのがぎょしゃ座です。

V《プレアデスの乙女達》
乙女たちは大空を支えているアトラスの娘たちです。
その乙女達の名は
cエレクトラ
cマイヤ
cタイゲテー
cアルキオネ
cケライノ
cメロペ
cステロペ
彼女らはオリオンに見染められて5年間逃げ回り、果てに白鳩になり逃げ回ったと言います。
大神ゼウスがそれを憐れんで星座に上げました。
後に娘たちは神を愛人にしまししましたがメロペだけは、人間のシジフォスの妻になりました。
後にシジフォスはゼウスの為に地獄に落とされ永遠の労苦を負わされます。
これを恥じてプレアデスの7つの星の中で彼女だけが光が鈍いのだと言われます。





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