太陽神アポロンが世界の国々を旅していた時、テッサリアの王女コロニスと恋に落ちて結婚しました。 しかしアポロンは神でコロニスは人間である為に一緒に住む事は出来ません。 心配したアポロンはコロニスに自分の使いである白銀に輝く美しい羽を持つカラスを与えました。 このカラスは人間の言葉を話す事が出来て、天上界と人間界を行き来しては毎日アポロンにコロニスの様子を伝えていました。 ところが、ある日カラスは道草をしてアポロンへの報告の時間になってしまいコロニスの様子を見ないまま天へ戻って行きました。 アポロンに報告が遅れた理由を問いつめられたカラスは 「コロニスは他の男と浮気をしているようだ。 コロニスの屋敷に見知らぬ男が出入りしている」 嘘を付いてごまかしました。 カラスの報告を聞いて怒ったアポロンは急いで地上へ降りるとコロニスの屋敷へと向かいました。 そして屋敷から出てきた人影に向かって矢を放ちます。 ところが矢は愛するコロニスの胸に突き刺さりました。 瀕死のコロニスは倒れたまま天を仰ぎアポロンに言います。 「せめてお腹にいる貴方と私の子供の命だけは助けて下さい」 と懇願すると息絶えてしまいました。 自分の過ちに気付いたアポロンは激しく後悔して、コロニスのお腹から取り上げた息子をケンタウロス族のケイロン(射手座)に託します。 この子が後にアルゴ号探検隊などの冒険にも参加した名医アスクレピオス(蛇使い座)となるのです。 名医となったアスクレピオスですが後に死者を甦らせた事で大神ゼウスの怒りに触れて殺されてしまいます。 この事が原因で我が子を殺された太陽神アポロンとゼウスの争いが起きます。 アポロンはコロニスが亡くなった時、嘘を付いていたカラスに激怒します。 2度と話す事の出来ない能力と嘘を付けない言葉を奪います。 そして喪に服する様に全身を真っ黒な姿に変えてしまいます。 この時からカラスはカ−カ−としか鳴けなくなり、見せしめの為に星空にカラス座として貼り付けました。 また目の前のコップ座にくちばしが届かない様に置かれて水が飲めない様にされたとも言われています。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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