忍びよるその手は
首元に及んでいたんだ
僕は顔を青くし
ただかたまっていた
殺戮に染められた
恨みも憎しみも後悔も
全てを受け渡して
海へと身を投げ出す
ふわり ふわり ふわり
ただよってみつけた光
軽くあしらう僕は言った
「ついてくるなよ」
失うように 仕向けたのに
消えるように 計算した
僕にとっては影でしかないんだ
君は
ゆらり ゆらり ゆらり
うかんでみつけた光
邪険にする「侵入ってくるな」
君とはもうさよなら
無くすように 仕組んだのに
落とすように 企てた
僕にとっては闇でしかないよ
君は
頼みの綱でもなんでもないんだ
ただのガラクタでしか
僕にとっては意味のない
「希望」という名の過去
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