☆リレー小説☆

†Legendary Battle†  《そして終焉》
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キシャアァアァアアア!!

ダークドラゴンはゆっくりと迫ってくる。
僕は腰が抜けて立てなかった。
「早く立って!逃げるのよ!私達じゃ勝ち目がないわ!」
「あわわ…」

キシャアァアアアアアア!
ダークドラゴンが口から火球を僕達に向けて吐き出そうとしている。
やられる!
その時―。

「やめよ」

ダークドラゴンはその声にビクッとして静止した。
口にためていた火球が徐々に収縮していく。
「…何?」
とガイア。
僕も同じ心境だ。

途端に暗雲が立ち込める。すると、僕達とダークドラゴンの間に割って入るように赤黒い炎がたち上った。
その中から表れたのは…。
「やぁ、部下がとんだ失礼を」

…対峙しただけでわかる。圧倒的な威圧感。瞬きするのもやっと…。
そこいたのは…
―魔王だ。
彼は両側頭部にねじれた赤黒い角、背中には赤黒い翼を背負い、しかしなぜか紳士的で、僕の想像を粉々に打ち砕いた。
ダークドラゴンは恐れおののき、どこかへ飛び去ってしまった。
「…君達が私を倒そうとしているという勇者一行かい?」
なんてことだ。
いや、それよりなんでこんなところに?なんで僕達のことを知っているんだ?
僕はこの世界に来てまだ少ししかたっていないのに。「…きゅー」
なんだかよくわからない声を出してガイアは卒倒した。えぇえぇえぇ!?
ちょッ待ッ!えぇえぇ!?
「おやおや」
クックックッと含み笑いをする魔王。
「いやね。さっき立ち寄った街で君達が私を倒そうとしているって話を酒場のおやっさんに聞いてね。ついでに見に来てみたのさ」

おやっさん口軽!!
つーかこの人酒場とか普通に入れんの!?

僕の心の声が顔に出ていたのだろう。
魔王はいきなり不機嫌になって僕に続けた…。





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