1/1ページ目 そんな時、忠彦のワイシャツの襟に口紅が付いているのを見つける絵理奈。忠彦は満員電車で付いたと言うが、絵理奈は信じない。最近、帰りも遅いし、アレの元気がないのは、どこか他所で放出してるからではないか? と浮気を疑う。 スーパーでの買い物の帰り、近所の雑居ビルに若い男が引っ越して来たことに気が付く絵理奈。その男があまりにもイケメンだったので、絵理奈はてっきり芸能人でも引っ越して来たのではないか、とときめく。入り口の看板を見て、彼が私立探偵だったので驚く絵理奈。(ちょうどいいから、浮気調査してもらいましょう) 男の名前は、浅野斗志郎。中に入って壁の切り抜きを見て、彼が本当に元芸能人と知り、心がときめく絵理奈。他には部下の小田千春という若い女がいてお茶を出してくれる。しかし絵理奈は、浅野に料金を聞いて予想よりひとけた高かったので驚く。でも、浅野は優しい男で半額に負けてくれた。 家に帰って食事を作りながらも、絵理奈は浅野のことが忘れられない。(この心のときめきがほしかったんだわ……)と思う絵理奈。なんだか、夫の浮気はどうでも良くなって、それより再び浅野に会うことを楽しみにしている自分に気が付く。 浅野は忠彦の調査をはじめる。ところが、忠彦はただの堅物で安居酒屋でひとりで酒を飲む以外、遊びらしい遊びはしなく、もちろん浮気の形跡もない。 ところが浅野は部下の元風俗嬢の小田千春に携帯で電話をかけて、なにやら指令する。 居酒屋から出て来た忠彦に、千春は「痴漢に襲われた!」と抱きつく。服がはだけて乳房が出ているのを見て興奮する忠彦。千春は感謝して「怖いので今夜は一緒にいてください」と言って、一緒に酒を飲む。べろんべろんになった忠彦をラブホに連れ込む千春。千春は隠れて見ている浅野に合図を出す。浅野は二人のセックスを写真に撮る。 《浅野調査社》。予想はしていたが、生々しい夫の浮気の写真を見て、絵理奈は意外とショックが大きく泣き崩れる。それをやさしく慰める浅野。今日は小田千春はいない。浅野は「旦那さんがやってるんだから、ぼくらもやりましょうよ。復讐してやるんです」と絵理奈に甘言で口説く。絵理奈は浅野に抱きつく。二人は事務所でセックスをはじめる。夫とは違う若々しい浅野のセックスに、エクスタシーを感じる絵理奈。夢心地の瞬間だった。(ああ、これよ! ほしいのはこれだったの!) 家。朝ご飯を食わせて夫を見送る絵理奈。確かに夫の浮気はショックだったが、それより浅野とセフレになったのがうれしくて、そんなに悲しくはない。次に浅野と会う口実を考えていて、待ちきれなくなった絵理奈は、隠してあったバイブを出して、浅野との性行為を思い出しながらオナニーにふける。 忠彦はうきうきしてる妻をいぶかしく思いながら銀行に着く。すると浅野という私立探偵が会いに来て、忠彦を恐喝する。この前に一夜の情事を写真に撮られていたと知り衝撃を受ける忠彦。お固い銀行勤めなので言いなりになるしかなく、五〇〇万円を自分の預金口座から下ろして渡す忠彦。小心者なのでもう二度と自分に似合わない行きずりの情事などは止めようと反省する。 ところが、ATMに行った絵理奈が、貯金が五〇〇万円減ってることに気が付き、忠彦を詰問する。根が善人な忠彦は覚悟を決めて、妻に一夜の情事のこと、それを浅野というチンピラ探偵に恐喝されたことを正直に話す。 激怒した絵理奈は《浅野探偵社》に行く。ところが事務所は、引っ越した後でもぬけの殻だった……。「だまされたッ!」ショックで泣き崩れる絵理奈。 別な街に逃げて、また探偵事務所を開く浅野と千春。二人は実は恋人同士で愛し合っている。千春は昔ブティックの経営に失敗して多重債務者になり数千万円の借金がある。そのために風俗嬢をやっていたが、浅野は彼女に同情して部下にしてやり、こういう悪どい仕事をして、荒稼ぎをしているのだ。悪いことをしてるとは分かってるが、愛のためにもっと荒稼ぎをすることを誓う浅野。二人は新事務所で愛し合う。「ああ、幸せだわ……」エクスタシーに達する千春。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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